弊社は、2017年2月に社名をGIANTYに変更をいたしました。
GIANTYという言葉は、英語の巨人を意味するGIANT(ジャイアント)と、名詞を形容化する接尾辞のYを組み合わせて「巨人のような」という造語で、グローバルに存在感を示す巨人でありたいという弊社の思いが込められています。
ここで登場する巨人ですが、我々が10年以上にわたり開発スタジオをかまえているベトナムにおいて、そこに住むベトナム人の誰もが知る巨人伝説にインスパイアされています。
Thanh Giong像 (ホーチミン市1区9月23日公園近くのロータリー内)
<Thanh Giong(タンジョン)伝説>
昔々、雄王(フンブォン)の時代、一人暮らしのお婆さんがいました。
ある日、お婆さんは茄子畑を踏み荒らした大きな足跡を見つけました。
お婆さんは、その不思議な足跡に足を踏み入れてみたところ、突然体が震え出しました。
その日以来、お婆さんはなんと妊娠してしまいました。
可愛い丸々した元気な男の赤ちゃんが産まれ、ジョン(Giong)と名付けました。
しかし、ジョンは3歳になってもずっと仰向きに寝たままで、座ることもしゃべることもできません。
(C) Vườn Cổ Tích-Thánh Gióng
その頃、突然アンという盗賊が国を侵略するために攻め込んで来ました。
雄王も軍隊を幾度か送りましたが、強力なアン賊をどうしても討伐できませんでした。
そこで使者を国中に送り、この危機に面した国土を救うために有能な将軍を見つけ出すように命じました。
使者はジョンの村にもやってきました。使者の声を聞くと、突然ジョンが口を開きました。
ジョンは、堂々と使者に答えました。
「どうか王様に伝えてください。鍛冶屋に鉄の馬と鉄の刀と鉄の鎧と鉄の兜を作らせてください。そうすれば私はあの盗賊達を撃退することができます。」
雄王は使者の報告を聞き、神の子が現れたと大変喜びました。すぐにありったけの鉄を集めさせ、鉄の馬、鉄の刀、鉄の鎧と鉄の兜を作るよう、鍛冶屋たちに命じました。
ジョンの体は、驚異的な速さで大きくなり、あっと言う間に逞しい若者になりました。
村人達が驚いている間にも、軍隊が小山のような鉄の馬や刀や鎧、兜を運んで来ました。
ジョンは、雷鳴のような声で叫びました。
「我は、天から来た将軍なり!」
ジョンは母親と村人全員に別れの挨拶をし、鉄の馬にひらりと飛び乗りました。馬は飛ぶように走り、一瞬にして森一帯に拡がる敵の陣地に降り立ちました。
着くや否や刀を閃光のごとく振り回しました。応戦したアン賊の多くは敗れていきました。鉄の馬は炎を吹いて、陣地を焼き尽くし森をも炎に包みました。
しかし突然、鉄の刀が折れてしまいました。しかしジョンは少しも戸惑うことなく、すぐに道の両側にある大きな竹の株を引き抜き、賊達に向かって打ちつけました。
(C) Vườn Cổ Tích-Thánh Gióng
アン賊は逃げ惑い、雄王の軍隊と村人達がやってきた時には、ロープで縛られた状態でした。
1日も経たないうちに、ジョンは国難を取り除きました。そしてジョンと鉄の馬はソック山の麓にやってきました。鉄鎧を脱ぎ鉄兜を外すと、鉄の馬に跨がりまっすぐ空に向かって跳んで行きました。
(C) Vườn Cổ Tích-Thánh Gióng
雄王は、ジョンを救国のために遣わされた神と考えました。そしてPhu DongのThien Vuong(フードンの天王)と称しました。
今でも、その痕跡を見ることができます。
キムアンからダフックを通りソックソンに至る連続した一連の丸い池は、昔から神ジョンの鉄の馬が残した足跡だと言われています。
鉄の馬の火炎ですっかり焼き尽くされた森があった地域は、今日ではチャイ村(燃えた村)と呼ばれています。
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